噛み合わない会話
会話をしたいのに
なんて言っていいのかわからない
話したいのに
話せない
口を閉ざしてしまう
言葉を失ってしまう
聞き手が
聞き手自身のルールや常識や信念に相手を当てはめて
ただ言いたい一言を
むしり取ってしまう
話したい人が言いたかった一言は
そんな大したことじゃなかったりするのに
なんて言っていいのかわからないだけだったりするのに
それを聞く相手の中の信念が邪魔をしている
わかりやすい事例があった
「お母さんに捨てられる」泣いてそう訴えた子どもがいた
その子のお母さんは「あの子がルールを守らないから!」の一点張り
意思疎通のギャップが読み取れる
子どもは「自分そのもの」を大事にしてもらいたい
親は「社会的なルール」を守って欲しいだけ
子どもは自身の存在そのものを「私が可愛くないから」と言って
自分を否定することが生まれてきている
親はうまく育てられいないと感じる自分自身に対してイライラが募る一方だろう
お互いにとっての悪循環
全く噛み合っていない
うっすらと漂う自己否定を生む家庭環境
ごくごく平凡だからこそ、こんなの当たり前だと見過ごされる部分
どこにでもあるじわじわ締め付ける景色